院内技工所の紹介

歯科技工士の紹介

妻木 勝(つまき・まさる)

プロフィール

新東京歯科技工士学校卒業。
2ヶ所の技工所に勤務後、独立。
2013年1月、オレンジデンタルクリニックに歯科技工所を開設。
BPSデンチャー認定技工士

趣味:オートバイ

休みの日の過ごし方:オートバイで遠出し、景色やおいしいものを楽しむ

モットー:常に前向きでいること

ごあいさつ

歯科技工士の仕事は、ほぼ机の上での作業です。

過去に勤めていた歯科技工所では、日々、歯科医院から送られてくる注文を受け、石膏模型や指示書とにらめっこをしながら歯を作っていました。完成して納品すれば終わりです。

患者さんのお口の中を実際に見ることもなく、また作った歯がぴったりだったのか、形や色はどうだったのかなどを、歯科医院からフィードバックされることはまれでした。

その後、審美歯科専門の技工所に移り、衝撃を受けました。

机の上だけで作っていたものと、患者さんの歯に実際に合わせるのとでは、まるで違っていたのです。うまくできたと思ったものが、患者様のお口の中に入れてみると、顔全体とはまるで合っていなかったりする。
石膏模型ではお口の中の全体の歯並びはわかっても、お顔の印象というのはまったくわからないからです。

新しい技工所では診療に私も立ち会い、作った歯を患者様のお口に入れる際には、必ず自分の目で確かめることができました。

実際に見ることができれば、他の歯との色合いの調節も、とてもやりやすくなります。同じ「白」でも、色合いは実にさまざま。色をことばで表現するのは非常に難しく、電話や指示書では正確に伝えられません。

こうした経験から、当院では患者により良い物をご提供できるよう、歯科技工士と歯科医師が直に話し合い、技工士がすぐに患者のお口の中の状態を確認できる環境を整備しています。

技工所併設

歯科技工所併設だから、実現できる時間短縮と高い適合性

歯科技工物を外部に発注する場合は、石膏模型や指示書を発送し、できあがったものを送ってもらうので時間がかかるだけでなく、歯科医と歯科技工士が連絡を取り合う機会も限られるため、どうしても実際に制作にかかる時間より長く、時間が必要になってしまいます。

当院では技工所を併設していますが、必ずしも早く仕上げることは唱っていません。
スピードを追求するのではなく、無駄な時間が無いぶん、一つひとつの歯にじっくりと向き合い、質の高い技工物を製作しています。
歯科医と常に情報を擦り合わせ、とことん話し合いながら、ベストな歯を製作しているのです。

一方で、入れ歯が合わないのですぐに直してほしい、といった場合などにはすみやかに調整をおこなうことが可能です。
技工所に何度も送っては調整をくり返す必要なく、その場で適合性を確かめることができるのも併設のメリットと言えるでしょう。

セラミックの歯は七宝焼のように焼き固めて作りますが、歯科と技工所が併設していると、患者様に数十分お待ちいただければ、その場でもう一度セラミックを焼いて色の再調整をはかることもできるのです。

歯科医との真剣な話し合いから、患者様にベストな技工物が生まれる

現在、歯科技工所を併設している歯科はきわめて少ないのが現状です。

一般的は歯科技工士と歯科医は完全に分業となっていて、一緒に仕事をする機会はほとんどありません。
しかしこれは患者様にとっては不幸なこと。
歯科医と技工士が意思疎通を図れないまま作られた歯が患者様の歯に合うはずがありません。
当院では、歯科医と技工士がタッグを組み、患者様にとってベストな歯を作るためにとことん話し合います。

たとえば、歯を作る際には噛み合わせを見て作る歯の高さを調整しますが、たくさん虫歯があり、患者様自身もどこの歯で噛んでいるかわからないという場合があります。
そんなときには噛み合わせの場所をどこに定めるのが患者様にとってベストか、定めた場所によってどういう噛み合わせになり、どんな歯が必要になるか、といったことを、歯科医と技工士で何度も話し合うのです。
このような話し合いは、技工所に外注している歯科では実現しないことです。

歯型を取るための印象材は普通、手で練ることが多いのですが、当医院では専用の機械で練ります。これにより、均一でムラのない、なめらかな精度の高い型取りが可能となります。
もちろん、型取りの出来は歯科医の腕によっても大きく変わってきます。

技工士だけがいいものを選ぶのではなく、歯科医も技術や努力でよりよいものを目指していく。
つねにお互いに切磋琢磨して仕事に取り組んでいます。
歯科医と技工士は別の仕事です。
違う立場から「患者様にとってベストな治療」というゴールを共にめざして、ベストを尽くすことが当院の最大の特長なのです。

ご年配の患者様でも別人のように若返り、笑顔に

歯科技工士は裏方の仕事です。
一日のほとんどは技工所にこもり、歯を作っています。
歯科技工物の製作はお口の中のさらにミリ単位の世界ですが、体力的にはかなりハードですし、とても時間もかかります。
技工所に泊まり込むこともしょっちゅうですが、歯科と併設していることで、自分が作った技工物で治療した患者様の笑顔を見られるのが大きなやりがいとなっています。

特に総入れ歯を必要とされる患者様は、入れ歯の出来が人生を左右すると言っても過言ではありません。
歯がなくてほとんど食べられなかった状態が、おいしく食べられるようになることの喜びは本当に大きいもの。
また歯並びは顔全体の印象も変えてしまいます。
歯並びが悪いと、顎が曲がったり顔が歪んだりすることもあるのです。

たとえば歯のほとんどを失ってしまわれた患者様は、初めて来院したときは表情が暗く、実際の年齢よりもかなり上に見えていました。
しかし、入れ歯を入れたことで顔の印象がおどろくほど明るくなりました。
お口を治して若返って見えるようになった方を見て、技工士っていい仕事だなと心から思いました。

みなさまが明るく前向きに暮らせるお手伝いをできるのが、技工士にとってのやりがいだと感じています。

最先端の技術を使った機器を導入しています

当院では、ヨーロッパで主流の「最新型セラミック焼成機」人間の体との調和に優れた「義歯床製作システム」を導入しています。

「Programat EP5000 G2」

オールセラミックの詰め物や被せ物、差し歯は、セラミックをプレスし、焼成することで作成します。

「Programat EP5000 G2」は、これらの工程を高精度でこなすことができ、また、焼き方の調整次第で、自然の歯に近い微妙な色を再現することがでる「最新型セラミック焼成機」です。

「IvoBase Injector」(義歯床製作システム イボベースインジェクター)

入れ歯は従来、液状の物質と粉末状の物質を混ぜて型に手と機械で注入し、熱を加えて固めるという方法で作られていました。
しかし人の手で注入すると圧力にムラができ、均一な仕上がりになりにくいという難点がありました。

また、入れ歯の歯肉に相当する部分にはレジンというプラスチックが使われていますが、入れ歯の製作過程で残留モノマーと呼ばれる化学物質が残り、入れ歯を装着しているうちに口内炎や潰瘍を起こす場合もありました。

この「義歯床製作システム」では、残留モノマーを発生させずに入れ歯を作ることができ、かつ材料の中に有害な化学物質の発生を抑制する成分が入っているため、人間の体との調和に優れた生体親和性の高い入れ歯を作ることが可能です。
残留モノマーが少ないと、入れ歯の汚れや臭いもつきにくくなります。

このシステムを使って7年前に作られた入れ歯を再調整のためにお預かりしたこともありますが、おどろくほどきれいな状態でした。
長く快適に使える入れ歯をご希望される方にお勧めする工法です。

ご予約・ご相談はお気軽に

歯のことでお悩みでしたら、下丸子にある
オレンジデンタルクリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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